ウイスキーの歴史(スコッチ・ウイスキー続きの続き)

2015.03.26.


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部長 月田です。

この写真は、ブログを書く際に参考資料として使っている「竹鶴ノート」にあるスコットランドの地図です。

「竹鶴ノート」とは、「マッサン」こと竹鶴政孝が1920年5月にスコットランドでウイスキー作りを学んだことをが詳細に書かれた記録です。

「ポットスチル・ウヰスキー製造方法に就いて」というタイトルが最初の1ページに書かれています。

その1pに描かれた手書きの地図、整った文字と正確な地図。

ここから「ジャパニーズ・ウイスキー」が始まりました。

 

【モルト・ウイスキーの生産地で分けられた特徴】

前回も書いたように、生産地名が、そのままモルト・ウイスキーのタイプ名にもなっています。しかし、現実には、個々の蒸留所により個性は大きく異なっています。

①ハイランド・モルト(Highland Malt)

グラスコー市西部のグリーノックとダンディーを結ぶ線から北を、通常ハイランドといっています。

蒸留所は、北部のオークニー諸島を皮きりに、ネス湖に近いインバネス周辺、別タイプのモルト・ウイスキーとも見られっるくらい蒸留所の集中しているスペイ川流域のスペイサイド、そして、西南部のジュラ島や、最近包括されたキャンベルタウンまでの広大な地方に点在しています。

ハイランド・モルトの特徴は、全体的にみれば力強さの中にバランスを保った辛口で、ピート香もおだやかなものが多く、その中でも、スペイサイド・モルトは、洗練されたエレガントさと、磨き抜かれたピート香を持ったモルトが特徴となっています。

また、キャンベルタウンのモルト・ウイスキーは、アイレイほどではありませんが、ピーティーなクリーミーさが特徴です。

 

②ローランド・モルト(Lowland Malt)

ハイランドの境界線より南に広がる地方で、気候もいくぶん温暖で、そのモルトも、ハイランド・モルトに比べると、ピート香も少なく、ソフトでメローなモルト・ウイスキーといえます。

 

③アイレイ・モルト(Islay Malt)

現在では、日本でも現地式の発音でアイラと呼ぶことが多くなりました。スコットランドの西、大西洋に浮かぶ島のモルト・ウイスキーである。強いピート香を持ち、ヘビー・タイプのものが多くなっています。蒸留所は8か所にあります。

 

【グレーン・ウイスキーとは・・】

今朝(3/26)の朝ドラ「マッサン」で、宮城峡の図面を娘のエマに見せる際にグレーン・ウヰスキーの蒸留所を建設することを計画を話しながら、ウヰスキーの特徴についても語っていました。改めてスコッチ・ウイスキーのグレーン・ウイスキーとは、モルト・ウイスキーのような小規模の蒸留所ではなく、大規模な蒸留所で、トウモロコシ、または小麦を原料に、連続式蒸留機で作られます。

グレーン・ウイスキーは、ピート香を付けずに、高いアルコール濃度で蒸留されるので、風味はソフトでマイルドになります。また、モルト・ウイスキーのように蒸留所ごとの個性も弱くなります。

現在、蒸留所はハイランドに1か所、ローランドに7か所あり、いずれも近代的な設備を持った巨大蒸留所です。

 

【ブレンデッド・ウイスキーとは・・】

先日、「竹鶴17年」が世界で評価されました。

それは「ブレンデッド・ウイスキー部門」で金賞受賞という快挙を成し遂げました。

受賞した「竹鶴17年」などの「竹鶴」は余市蒸留所と宮城峡蒸留所で作られた50種類以上のウヰスキーをブレンダーの手で選ばれ、バッティングさせて作られたブレンデッド・ウイスキーになります。

ブレンドの目的は、さまざまなタイプのモルト・ウイスキーの荒削りな味を、グレーン・ウイスキーのニュートラルな軽い味でまとめて、多くの人々に受け入れられる、飽きのこないウイスキーに仕上げることです。

一般的に、ハイランド産の複雑でエレガントなモルト・ウイスキーをベースにして、ローランド産のモルト・ウイスキーで滑らかな舌触りを出し、辛口のピートの風味を持ったアイレイなどのモルト・ウイスキーをアクセントにつけ、ブレンドして、バランスの取れたウイスキーを作りだします。

 

【ブレンデッド・ウイスキーの品質の違いは、ブレンド比率にあり】

ブレンドの比率は各メーカーとも、だいたい次の4タイプに分けられます。

①デラックス

ブレンデッド・ウイスキーの最高級品といえます。通常15年以上の年数表示を持ち、モルト・ウイスキーの配合比率も50%以上と高いものが多くなります。・・ぴぐのバックバーには「竹鶴17年」「竹鶴25年」があります。

 

②プレミアム

高級ブレンデッド・ウイスキーといえます。年数表示12年以上のものになります。モルト・ウイスキーの配合比率も40~50%となっているものが多くなります。・・・ぴぐのバックバーには「デュワーズ12年」、「桜ハイボール」や「再会のハイボール」で味を確かめて頂けます。

 

③セミ・プレミアム

モルト・ウイスキーは,10~12年のを40%前後使い、グレーン・ウイスキーもよく熟したものを使っていますが、年数表示はしません。・・「白ぴぐハイボール」のベースである「デュワーズ」で。

 

④スタンダード

ブレンドによりかなり差がありますが、モルト・ウイスキーは6~10年程度のものを30~40%ぐらい使用しています。

 

ブレンデッド・ウイスキーはブランド間にかなりの品質の差があります。が、モルト・ウイスキーほどではなく、全体的にバランスがよく、ライトでスムーズ、気軽に楽しめるウイスキーといえます。

 

【さ~て、次回は・・】

アイルランドはスコットランドより蒸留酒の歴史が古く1172年にその記録があります。そのアイルランドで作られる「アイリッシュ・ウイスキー」について。


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